空職人ドローンアカデミー

ドローン空撮の基本|紅葉シーズンに安全で美しく撮るための4つのポイント2026.10.28

秋の紅葉に色づく森を上空から撮影した空撮写真

秋が深まり、山々が色づく季節になりました。「紅葉を空から撮ってみたい」という思いが、ドローンを始めるきっかけになる方は少なくありません。ただ、景色の美しい場所ほど、飛行のルールや安全面で気をつけたい点が多いのも事実です。今回は、ドローン空撮を始める前に押さえておきたい基本を、紅葉シーズンを例に4つのポイントに整理してみます。

ポイント1:その場所で「飛ばせるか」を先に確認する

空撮の準備は、撮影場所の確認から始まります。空港の周辺、地表から150m以上の高さ、人口集中地区(DID)の上空などは航空法で飛行が制限されており、飛ばすには国土交通省の許可が必要です。また、重量100g以上の機体は機体登録とリモートIDの搭載が原則として求められています。

航空法のほかにも、国立公園や自治体が管理する公園、神社仏閣や観光施設などには、それぞれ独自のルールや禁止事項が定められている場合があります。私有地の上空を飛ばす場合は、土地の管理者の了承を得ることも大切です。紅葉の名所は混み合うことも多いため、人の少ない時間帯や場所を選ぶ視点も大切です。なお、制度は改正されることがありますので、最新情報は国土交通省の案内をご確認ください。

ポイント2:山間部・秋ならではの飛行環境に注意する

紅葉の撮影地は山間部が多く、平地とは飛行環境が異なります。谷筋では風向きが急に変わりやすく、尾根を越えると強い風に出合うこともあります。離陸地点で風が穏やかでも、上空では状況が違うことを前提に、無理のない高度と距離で飛ばすことが基本です。

また、秋は朝夕の気温が下がり、バッテリーの性能が落ちやすくなります。飛行前にバッテリーを温めておく、残量に余裕を持って帰還させるといった配慮が必要です。日没が早いことにも注意が必要で、日没後の飛行は航空法上の「夜間飛行」に当たり、承認が必要になります。帰還の時刻をあらかじめ決めておくと安心です。

ポイント3:きれいに撮るための操縦は「ゆっくり・一定」が基本

空撮映像の印象を左右するのは、カメラの性能よりも操縦の滑らかさです。急な加減速や細かなスティック操作は、映像のぶれやカクつきとして現れます。一定の速度でまっすぐ進む、ゆっくりと旋回する、カメラのチルトを一定の速さで動かす、といった基本動作を繰り返し練習しておくと、映像が格段に安定します。

こうした操作は、まさに国家資格の実地試験で求められる技能と重なる部分です。安全な場所で基本の飛行をしっかり練習しておくことが、結果として「撮りたい映像」への近道になります。機体は常に目視できる範囲で飛ばし、可能であれば周囲を見守る補助者と一緒に飛行することをおすすめします。

ポイント4:空撮を仕事にするなら、資格と制度の理解が土台になる

趣味の空撮から一歩進んで、観光プロモーションや不動産、イベントなどの撮影を業務として行いたい場合、依頼者から国家資格(一等・二等無人航空機操縦士)の有無を確認されることが増えています。業務の撮影では、人や建物の近くを飛ぶ「特定飛行」に該当する場面が多く、許可・承認の申請や飛行計画の通報、飛行日誌の記録といった手続きを正しく行う必要があります。

こうした制度の理解と操縦技能を体系的に身につけられるのが、登録講習機関であるドローンスクールで学ぶ利点です。空撮を安全に、そして長く続けていくために、まずは基礎から固めてみてはいかがでしょうか。

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